ひとと木材の物語
Vol.04 志水林業製材
節目を生かした製品製材を得意とする志水林業製材
まずは節の話。
樹木の生長によって枝が幹の中に取りこまれた部分を節という。
枝の無い樹木は無く、成長時に枝が幹の中に包み込まれ、丸太木の表面から見えない枝節もあるとの事。
そして、節には生節と死節とある。
原木仕入する段階で、それらを見極めるのは2代目である。
生節は枝が生きているので、周囲の組織と緊密に結合しているので節が抜けない。
死節は枯れた枝が包み込まれた状態にあるので、周囲の組織とつながることが出来なく枯れた枝がそのまま閉じ込められた状態のものであるので抜けてしまうものあるとの事。
そんな厄介でもある節に注目し、製材と節保護のダブル技術を見事に使いこなすし、「うちは材の特徴は節目だ」と2代目と3代目に話を伺っていると、初代も話に加わって下さった。
そして、実際に工場で2代目のサポートの元、3代目が製材機に乗り豪快に丸太から挽いてくれた。
息の合った父と息子で手際よく次々と丸太が板になっていく。
そんな二人を見守りながら、初代が同じ工場で木工品の材を作っている。
「まな板ですか?」とお聞きすると「そうだよ」との事。
清内路の道沿いに「木曽檜木創(きそひのきもくそう)」という直営店があり、初代がつくるまな板を購入する事が出来る。
その他にも節目を生かした材で作られた、木工品がたくさん並べられている。
もちろん、木工品の材料は志水林業製材が作ったものである。
志水林業製材
長野県木曽郡南木曽町吾妻4461
Tel.0264-58-2155 / Fax.0264-58-2477